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無垢材と漆喰の自然素材の家づくり 土台敷き編
桧の土台
安田工房の家づくりは、土台から屋根まで構造材は無垢の材木で家をつくります。
家の足元の土台に使用する材料は桧の120㎜角(4寸)の無垢材、大引きは桧105㎜角(3.5寸)の無垢材です。
木材の強さと腐れにくさやシロアリ被害の少ないことから桧を使用しています。
あともう一点・・・桧を使用する理由・・・それは・・・
防虫処理
桧といえどもシロアリ被害が無いとは言えません。
家が出来上がってしまってからは防蟻処理も難しいのでこの土台敷きの段階で防蟻防腐処理をします。
せっかく自然素材の家づくりも化学物質プンプンの防蟻剤防腐材では意味がないのです。
シロアリ被害などは家の使用状況により左右されますが、健康的でずーっと維持しやすい点から
私たちは桧の焼き土台を採用しています。
下の写真の用にバーナーで焼いて表面を炭化させることで、土台材に撥水効果が出て虫を寄り付かせにくくします。
材木は常に乾いた状態を保つことが大切ということです。
虫などは水のないところには生存できないので、もし雨漏りや漏水などで土台に水が入ってしまっても
土台表面の炭が水を弾いてくれますので安心です。ただし、ずーっと水が差していたら話は別です。
この「焼く」ということに関して桧という材料は、焼き過ぎがしにくく桧であればどんな材料も均一に炭化をつくりやすいので
桧を使用したい理由は、焼き土台にしやすいということです。
塗布や注入などの防蟻処理は成分が抜けてしまうことも考えられます。
その点、土台を焼いて炭化させることは一生炭化しているということなので安心です。
土台敷終了後
土台敷き終了後は写真の様に真っ黒です。
一部黒くないところは土間仕上がりになる部分なので、桧をそのまま見せる為に焼いてはいません。
ただし下端や外壁側・床下側になるような隠れてしまうところはしっかりと焼いています。
この焼き土台は手間暇が掛かります。
ただ焼くだけと思う方もいるとは思いますが、塗布や吹付に比べるとかなり体力を使います。
でも、土台敷きから手間暇かけていく家づくりが私たちの目指す健康で豊かな生活を送れる自然素材の家づくりです。
自然素材の木の家づくりは床下から健康的にしてみてはいかがですか?
もちろん床下だけでなく小屋裏まで自然素材です。
たまに床下点検口を開けると木のいい香りがしますよ。
余談
なぜ土台を縦に積んで焼いているかというと、炎は上に上がっていくものなので横に並べて焼くより効率良く焼けていくので積み上げています。
でも、積み上げすぎると崩れやすくなり、もし崩れたときは大変なので少しづつ何カ所かに分けて焼き場を作るようにしています。
冬場はいいですけど、夏場は熱風との闘いです(笑)